厚生労働省は、令和2年度に長時間労働が疑われる事業場に対して労働基準監督署が実施した監督指導結果を公表した。
対象となった2万4042事業場のうち、8904事業場(37.0%)で違法な時間外労働を確認し、是正・改善に向けた指導を行った。このうち1カ月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められた事業場は、2982事業場に上る。
指導事例では、1カ月80時間を超える時間外・休日労働を行った労働者に対して医師による面接指導制が導入されていなかった例も。
あらためて「時間外労働の上限規制」等の法改正の対応が追いついていない事業所が一定数存在していることが明らかになりました。それぞれ個別の事情を抱えつつも、現実的な解決に向けて何かお手伝いできることがあれば、などとは思っております。