全国健康保険協会(協会けんぽ)は令和2年度の医療分の決算見込みをまとめ、過去最高となる6183億円の黒字になったと発表した。新型コロナウイルスによる1度目の緊急事態宣言が発出された4~5月に医療機関の「受診控え」があり、医療給付費が大きく低下したのが主な要因。収入は前年度比1047億円(1.0%)減の10兆7650億円、支出は1831億円(1.8%)減の10兆1467億円だった。
収入・支出とも減となったものの、支出減が収入源を上回ったことで「黒字額」が過去最高になったとのこと。しかも準備金の積み立ても法定の5倍にものぼっているとのことで、軒並み財政難にあえいでいる各健保組合からしたらかなり羨ましい状況ではないだろうか。