業界コラム

【労働新聞記事】40年の介護職員280万人必要 厚労省・推計

厚生労働省は2040年度に必要となる介護職員の人数に関する推計を発表した。約280万人必要となり、現在の約211万人から、約69万人増やす必要があるとしている。

近年の介護職員の入職・離職の状況や人口動態を踏まえ、職員がどのくらい確保できる見込みかも推計した。都道府県別にみると、北海道は40年度に13万3216万人必要になるが、9万2086人しか確保できず、4万1130人不足するとしている。東京都は必要人数が26万3741人なのに対し、確保人数が19万1403人で7万2338人の不足、大阪府は23万5608人に対し16万8069人で6万7539人不足するとした。

介護業界は求人と求職のニーズが一致しない、いわゆる「雇用のミスマッチ」が生じている代表的な業界でもあります。
典型的な「労働集約型」産業であるだけに、なかなか人員の効率化が図りにくい環境にもあり、介護の担い手を安定的かつ中長期的に確保していくことが喫緊の課題と言えます。

介護の社会的役割の重要性についての国民の理解促進、そして働く方の働き甲斐を感じてもらえる業界全体のビジョンを示すことが極めて重要と考えます。